キャンプ用の刃物を手軽に研ぎたい!
ずっと使っていると切れ味が落ちる刃物。
私は『そろそろ研がなきゃな〜』と思いながら、2年が経過しました…。
研がなきゃいけないのに、なかなか手を出せなかった理由は
- 研ぎ方が分からない
- 砥石の種類も分からない
- 水やオイル等、準備が大変そう
こんなふうに、研ぎ始める前のハードルが高かったからです。
そんな時、候補になったのが“スティックタイプシャープナー”
『砥石で研ぐのは難しそう』と感じる方でも扱いやすいのが、スティックタイプ(ペンの様な形)のシャープナーです。これならソロでも荷物にならず、キャンプ中でも気軽に研げるかな?と考えました。
今回は、そんなスティックタイプシャープナーの中から【SHARPAL ダイヤモンドシャープナー】をレビュー。
スティックタイプの中では大きい部類に入りますが、それでも小型。大きい刃物もしっかり研ぐ事ができます。
これ一つで『荒研ぎ・仕上げ・革研ぎ』の三面研磨が可能!
キャンプ用刃物を手軽に研ぎたい方へオススメのシャープナーです!
こんな方にオススメ
- 刃物を手軽に研ぎたい方
- 研げる小型シャープナーをお探しの方
- シャープナーの見た目にもこだわりたい方
SHARPAL ダイヤモンドシャープナー詳細
製品仕様
商品名 | SHARPALスティックタイプナイフシャープナー プロ |
---|---|
本体サイズ | 210mm x 33mm |
研ぎ面サイズ | 106mm ×22mm |
重量 | 160g |
材質 | ダイヤモンドコーティング 単結晶ダイヤモンド |
生産国 | アメリカ |
メーカー | Sharpal Inc. |
アメリカ、カリフォルニア州発のアウトドア用シャープナーを提供する大手メーカー”Sharpal Inc.“から販売されているダイヤモンドシャープナー。本体は両面ダイヤモンド製で異なる荒さの研ぎが可能、革製の鞘は仕上げの革研ぎ器も兼ねます。持ち手には緊急時に役立つパラコード付き。研ぐ時に水や油は不要、ドライで研ぐ事ができる 見た目がお洒落な小型スティックタイプシャープナーです。
三面研磨が可能
これ一つで『荒研ぎ・仕上げ・革研ぎ』の三面研磨が可能です。
まずは荒い面で刃物の摩耗、欠けを修復。
次に裏側の仕上げ面で刃を滑らかに研ぎ
最後に鞘を使った革研ぎで、研いだ刃のまくれを修復し鋭く仕上げます。
この様にSARPALダイヤモンドシャープナーは、水や油を使わずしっかり刃物を研ぐ事が可能。
『キャンプで刃物を手軽に研ぎたい』という方へオススメできるポイントです。
お洒落かつ軽量小型
スティックタイプシャープナーの中では大きい方ですが、それでも長さ21cmと十分コンパクト!
本体の重さも僅か160g、荷物にならずザックの隙間へ収納できます。
持ち手にはオレンジのパラコードが付属。
このパラコードは緊急時に役立ったり、刃物を研いだ時に本体を滑りにくくする効果があります。
オレンジが嫌だという方は、自分好みの色に巻き替えるのもアリ!
ダイヤモンドシャープナーを使った刃物の研ぎ方
今回研ぐ2つの刃物
SHARPALダイヤモンドシャープナーを使って以下2つを研いでみます。
どちらも2年間、一度も研がずに使ってきました。
ナイフは刃が立っておらず欠けています。
斧も同じく、刃が潰れて丸くなっているのがお分かり頂けるでしょうか?
2年も研いでいないと、こうなるのは当然ですね…。
この欠け、へこみは、刃物が割れてしまう原因にもなるので、しっかり研いでいこうと思います!
実際にナイフと斧を研ぎながら説明します!
ナイフの研ぎ方
※手を切らない様 注意して作業して下さい。
研ぐ時の刃は進行方向を向きます。手袋をするとより安全です!
1.シャープナーの荒い面を上にして真っ直ぐ持つ
2.シャープナーの根元にナイフを当てる
3.ナイフをシャープナーの根元→先端へスライスする様に滑らせる
4.ナイフを切り返し、シャープナーの先端→根元方向へ滑らせる
ここまでが荒研ぎのワンセットです。
”スライドさせながら刃全体を研ぐ“イメージでスライスします。
この動作を10回ほど繰り返し行い、刃を研いで下さい。
荒い面での研ぎが終わったら、シャープナーをひっくり返し仕上げ面へ。
仕上げ面での研ぎも、荒研ぎと同じ動作を行います。
刃を研ぎ終えたらシャープナーに鞘を装着、最後に革研ぎです。
今までの動作を鞘を付けたシャープナーで何度か行って下さい。
これは、研いで“まくれた刃”を再調整し馴染ませる効果があります。
以上でナイフの研ぎは完了!
若干分かりにくいですが、ガタガタで切れ味の悪かったナイフの刃が立って、鋭く仕上りました!
斧の研ぎ方
斧はナイフと比べると大型で重いので、
シャープナーの方を動かしながら研ぎます。
まずは荒研ぎから
1.斧の刃を上へ向けて固定
2.シャープナーを動かしながら斧の刃に沿って研ぐ
3.反対側の刃も同様に研ぎます
これをワンセット。
しっかり研げるまで繰り返して行います。
荒い面での研ぎが終わったら、シャープナーをひっくり返して仕上げ面へ。
4.仕上げ面で荒研ぎと同じ動作を行います
5.シャープナーへ鞘を装着し革研ぎ
斧の刃に沿って弧を描くように研ぎます。
以上で斧研ぎ完了!
斧も鋭く仕上がりました!が、ヘコミは完全に修復できず…。
もっと角度をつけて研ぐと良かったかもしれませんが、切れ味は十分でした!
SHARPAL ダイヤモンドシャープナーの注意点、デメリット
鞘の3つのデメリット
薬品臭い
箱出しで真っ先に感じたのが“鞘が臭い”です…。ツールボックスや他のキャンプギアと一緒に収納すると、匂い移りする可能性があります。
これは、しばらく使うと改善されるので、匂いが消えるまで分けて保管する事をオススメします。
革の加工時に塗られた薬品の匂いなのか、結構臭いです…。
本体から抜く時に硬い
シャープナー本体がザラザラしているので、抜く時に引っ掛かり硬いです。
こちらも、いずれ内部が削れて馴染んでくるので、しばらく我慢が必要な部分になります。
内部が削れて毛羽立つ。
ザラザラしたシャープナーを抜き差しするので、鞘内部は削れていきます。
この削れた革がポロポロ落ちたり、シャープナー本体に付くので注意が必要です。
レビューを見ると、これも馴染むまでの辛抱だと書かれていました。
掃除の手間を考えると、使い始めは野外をオススメします。
シャープナー本体の3つの注意点
一時的な修復器具である事
シャープナーは砥石とは用途が異なります。
- ダイヤモンドシャープナー
- 刃を荒らし一時的な切れ味回復
- 砥石
- 刃を削り恒常的な切れ味復活
シャープナーは、あくまで一時的な切れ味回復器具
ナイフを長く使いたい方は、いずれ砥石に手を出す事が必要になります。
手が真っ黒になる。
刃物を削った時に出る金属粒子で手が真っ黒になります。
これは、このシャープナーに限らず、ドライで研ぐ研磨器自体の問題です。
タオルやテイッシュで拭き取ろうとしても、それ自体が削れて余計に汚れます。
本体をお手入れするときは、水で洗い流して乾燥させると良いでしょう。
汚れても良い場所で、手袋を使って研ぎましょう!
荒研ぎ面がスベスベになる。
荒研ぎ面で何度か研ぐと、裏面と変わらないほどスベスベになります。
これは製品仕様なので心配無用です!
初めて使う時にザラザラしているのは、ダイヤモンド加工時にできたバリの様なもの。
ダイヤモンド研磨器には慣らし期間が存在します。
その状態で何度か研ぐと、中のダイヤモンド鋼が露出してスベスベになるのです。
こんなにスベスベになって、もう研げなくなったの?
と、心配する必要はないのでご安心下さい。ここからがダイヤモンドシャープナーの本領発揮なのです!
他社のシャープナーと比較
各メーカーから様々なシャープナーが販売されています。
私は大きい刃物も研ぎたくてSHARPALにしましたが、皆さんの研ぎたい刃物のサイズで選ぶと良いでしょう。
他社のオススメ スティックタイプシャープナー3選
VICTORINOX デュアル ナイフシャープナー
- 本体サイズ:144×18×厚さ17mm
- 重量:29g
- 材質:シャープナー/セラミック、ケース/ABS樹脂
SHARPAL以上にコンパクトなペン型のシャープナー。ペンと同じくらいのサイズ感なので、ザックの隙間に収納できるほど小型です。
これ一本で2種類の研ぎが可能、研磨性能もバッチリ!サイズ的に大型の刃物は厳しそうに見えますが、ナイフやナタ等しっかり研ぐ事ができます。
貝印 ダイヤモンド シャープナー スティックタイプ
- 本体サイズ:265×33×厚さ21mm
- 重量:140g
- 材質:本体シャープナー/炭素鋼(表面ダイヤモンド粒子)、ハンドル/ポリプロピレン・エラストマー樹脂(耐熱温度100度)
シンプルなダイヤモンドシャープナー。
SHARPALより5cm長く、刃物を滑らせて研ぎやすいのが特徴です。
価格が安く、手軽に手を出せるのも魅力。
鞘が付属していない点や、収納時の長さが気にならない方はこちらもオススメです。
qunju ミニ砥石
- 本体サイズ:55×130mm
- 重量:100g
- 材質:セラミック
紹介した中では最軽量のミニ砥石。表裏で異なる研ぎが可能です。
手の平サイズの砥石なので、大型刃物の研ぎには向きません。主に小型ナイフを研ぎたい方へオススメですね。
こちらは焚き火会の“阿諏訪さん”も愛用されています。
まだまだたくさんのシャープナーがありますが、以上が個人的にオススメな3選です!
簡単に刃物を研げる小型シャープナー。
研ぎたい刃物のサイズに合わせてご検討下さい!
まとめ:SHARPAL ダイヤモンドシャープナー
デメリットは馴染むまでの辛抱。手軽に研げるオススメのシャープナーです!
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