手に馴染む”木材ハンドル“のナイフ。
人気のキャンプ用ナイフには、木のハンドルが使われている事が多いですね。
メーカーにより、オリーブ・ウォールナット・カーリーバーチ等、その種類は様々。
皆さんのナイフは、どんな“木材ハンドル“が使われているしょうか?
木のハンドルは使用と共に馴染む物ですが、実はお手入れが欠かせません。
濡れたり乾燥したまま放置すると
ヒビ割れ・腐る・カビが生える等、様々な問題が発生…。
割れたハンドル材は、メーカーであっても修理不可能と言われる場合が多いです。
そう言った木材特有の問題からナイフを守る為に、今回は“ナイフの木材ハンドルのお手入れ方法を解説“する記事になります。
結論から言うとオイルを塗るだけ!誰でも簡単にお手入れできますよ。
ナイフの使い勝手に直結する“木材ハンドル”
持ち手が木で作られた
鉈や斧・火バサミにも応用可能です。
愛用のキャンプ用刃物を長く使い込みたい方は是非ご覧下さい!
こんな方にオススメ
- ナイフの木材ハンドルをお手入れしたい方
- 木材ハンドルの色に深みを持たせたい方
- 木材ハンドルの劣化が気になる方
ナイフの木材ハンドルの手入れを怠るとどうなるか?
お手入れ方法を解説する前に、
まずは“木材ハンドルの手入れを怠るとどうなるか?”を簡単に説明します。
お手入れ不足で発生する問題は、主にこの3つになります。
乾燥からのヒビ割れ
木材ハンドル一番の大敵が”乾燥“です。
ナイフのハンドルに関わらず
木材はたとえ加工されていても、空気や湿気を吸い込むように”呼吸“しています。
お手入れせず放置していると、徐々に乾き最悪割れてしまう恐れ事も。
ハンドルが割れ、鋼材が剥き出しになったナイフは握る事さえ困難ですね。割れる前のケア(油分を含ませて保湿する事)が重要になります。
出典:Amazon
グリップ力低下からの怪我
こちらも乾燥による問題。
木材ハンドルが乾くと、表面がスベスベになりグリップ力が失われていきます。
ハンドル表面が滑ると、思わぬ怪我を招く事も…。
ある程度、水分を含んだ木材は手に馴染み使いやすくなります。オイルで保湿する事でグリップ力が向上し怪我の防止にも繋がるのです。
表面にカビ・腐食が発生
木材ハンドルは、濡れたまま放置するとカビ・腐食が発生します。
カビはハンドル材だけでなく、
鞘や刃に浸透すると錆や劣化に繋がる恐れがあります。
一度カビが生えた木製ハンドルは復旧困難です…。
カビや腐食を防ぐ為には、表面の水気を拭き取るのはもちろん、十分な乾燥、ハンドル表面への防水処理(オイルを塗る事)が必須になります。
以上の3つが、ナイフの“お手入れを怠ると起こる問題”でした。
アマニ油を使ったナイフの木材ハンドルお手入れ方法
木材ハンドルの防水・保湿は
全てオイル一つで解決!
お手入れ方法は とっても簡単!
ハンドル表面に適量のオイル(乾性油)を塗って拭くだけです。
お手入れに必要な物
布はタオル・シャツの切れ端等、
毛羽立たない物なら何でもOK!
オイルは乾性油と呼ばれる物を使用。
- アマニ油
- クルミ油
- えごま油等
食用と書かれている物で大丈夫です。
- スーパーの油コーナー
- Amazon・楽天等の通販
など、近くのお店や通販で安く(300円前後で)購入可能です。
私はスーパー“イオン”の油コーナーで購入、割と身近な所で入手可能です!
▼今回は、私が愛用しているキャンプ用ナイフ “ヘレディディガルガル” の木材ハンドル“カーリーバーチ”を例にお手入れ方法を解説します。
アマニ油の塗り方
今回はアマニ油を使って解説しますが、他の油でも同じ手順です。
アマニ油を塗る際の注意点として
- ハンドルは十分乾燥している事
- オイルは一滴程度と少量を塗ります。
- オイル塗った後、十分乾燥させましょう。
濡れたハンドルはムラ・腐食の原因に
作業前に、まずは乾燥させましょう。
一度に使うオイル量は一滴程度で十分
ハンドル表面に浮き出た余分なオイルは必ず拭き取りましょう。
乾性油は、比較的 乾燥が早い油ですが、十分に馴染ませる為に一日ほど乾燥時間が必要です。
それでは、アマニ油を使った木材ハンドルのお手入れ手順を解説します。
1.ハンドル表面の汚れを取り除く
汚れが残るとムラの原因になります。
※頑固な汚れは水洗い・乾燥後 作業開始。
2.アマニ油を一滴ほど布に取る
※量が多過ぎると木に浸透せず、ムラや劣化の原因になります。
3.ハンドルの木目に沿ってオイルを塗る
お使いのナイフにより異なりますが、木目に沿う様な形で塗ります。
ハンドルの裏側・側面等、薄く全体に塗っていきましょう。
4.オイルが浸透するまで待つ
全体に塗った後、約10分ほど待ちます。
以上でオイルを塗る作業は完了!
最後に、表面に残ったオイルを拭き取ります。
5.ハンドル全体を乾拭き
表面に残ったオイルを乾いた布で拭き取り。
木にオイルを馴染ませる様に優しく拭いてきましょう。
全体のベタ付きが無くなったら作業完了!
シースに収納せず、約一日ほど放置して下さい。
アマニ油を塗る前後の木材ハンドル比較
こちらがオイルを塗る前の状態。
ナイフを使い初めた頃は色が薄く、ちょっと味気なさを感じていました。
こちらがオイルを塗った後の状態。
特徴的な木目が浮き上がり滑らかな手触り!
約一ヵ月間、週一回の頻度で塗り、味わい深い色になりました。
ベタ付きもなく、手に馴染む握り心地!
これから経過を見ながら、色の変化を観察していきます。
長々と解説しましたが、
少量のアマニ油を塗る→拭き取る→浸透させる という簡単な内容です。
以上、ナイフの木材ハンドルお手入れ方法でした。
この簡単なお手入れで、皆さんのナイフも味わい深い色になりますよ!
木材ハンドルにアマニ油を塗る際の注意点
オイルを塗布できる木材・使えない木材
オイルを塗る前の注意点として、
オイルを塗る事ができる木材は限られています。
簡単に説明すると、”天然の木を切り出した物(無垢仕上げ)“に使用可能、既にコーティングが施されツルツルしたハンドルには使用不可能です。
正確には使用不可というよりも、
”オイルが弾かれて効果が無い“という事になりますね。
オイルを塗る前に、お使いのナイフをよく確認する様にしましょう。
一度に塗るアマニ油の量について
上記オイルの塗り方で解説した通り、
一度に塗るオイルの量は、ハンドル全体に対し一滴程度と少量です。
オイルを塗る頻度は、表面が乾いた時。
量が多過ぎるとハンドル表面に油分が残り、逆に劣化を早める原因になります。
少量のオイルを、ハンドル全体に薄く伸ばす感覚で塗りましょう!
ハンドル表面の油はしっかり拭き取る
木に浸透していない余分なオイルは、しっかり拭き取る事が重要です。
ハンドル表面にオイルが残ったまま放置すると、劣化に繋がったり単純にヌルヌルします。
オイルを浸透させたら拭き取る!これを徹底する様にしましょう。
まとめ:アマニ油を使ったナイフの木材ハンドルお手入れ方法
ナイフの刃のメンテに劣らず重要なハンドルのお手入れ。
しっかりオイルを塗る事で
色の変化を楽しめると共に使い勝手も向上、
手に馴染み、一生使える様なナイフとなります。
是非、皆さんもハンドルのお手入れに気を遣って下さいね!
以上、“アマニ油を使ったナイフの木材ハンドルお手入れ方法”でした!